作曲:山田耕筰
・内容:ピアノピース
・発売日:2024年4月28日
収録曲
春雨
鶴亀
千鳥の曲
六段
解説
口頭伝承で成立してきた邦楽は流派などによって様々な歌い方が成されるが、山田は西洋様式に落とし込むことで音程やリズムを整理し、日本人のみならず欧米人でも楽しめる形に仕上げている。幼少期に邦楽よりも西洋音楽が身近にあった山田だからこそ、邦楽に対して俯瞰的な視点を持つことができ、このような編曲を手がけられたのであろう。
「春雨」は端唄を、「六段」は八橋検校による有名な箏曲「六段の調べ」を編曲したもので、どちらも1916年に手がけられ、十字屋楽器店から出版されている。特に「六段」などは原曲では単旋律である部分にも対旋律や和声が施されるなど、単純に原曲をピアノに置き換えただけではなく、原曲の雰囲気を活かしながらピアノ曲として成立するような工夫が随所に見受けられる。
その後アメリカ滞在中であった1918年に、山田は出版社の求めに応じて箏曲の「鶴亀」と「千鳥の曲」を、さらに端唄の「京の四季(KYC-019「日本組曲/狐の踊り/京の四季」に収録)」をピアノ編曲したものを、『Old Japanese Art Dances』として出版している。これらの編曲も、原曲の雰囲気はしっかり残しながらも西洋的な拍節感や和声を付与することで、西洋人にも理解しやすいような配慮が成されている。
作曲:山田耕筰
・内容:ピアノピース
・発売日:2024年4月28日
収録曲
春雨
鶴亀
千鳥の曲
六段
解説
口頭伝承で成立してきた邦楽は流派などによって様々な歌い方が成されるが、山田は西洋様式に落とし込むことで音程やリズムを整理し、日本人のみならず欧米人でも楽しめる形に仕上げている。幼少期に邦楽よりも西洋音楽が身近にあった山田だからこそ、邦楽に対して俯瞰的な視点を持つことができ、このような編曲を手がけられたのであろう。
「春雨」は端唄を、「六段」は八橋検校による有名な箏曲「六段の調べ」を編曲したもので、どちらも1916年に手がけられ、十字屋楽器店から出版されている。特に「六段」などは原曲では単旋律である部分にも対旋律や和声が施されるなど、単純に原曲をピアノに置き換えただけではなく、原曲の雰囲気を活かしながらピアノ曲として成立するような工夫が随所に見受けられる。
その後アメリカ滞在中であった1918年に、山田は出版社の求めに応じて箏曲の「鶴亀」と「千鳥の曲」を、さらに端唄の「京の四季(KYC-019「日本組曲/狐の踊り/京の四季」に収録)」をピアノ編曲したものを、『Old Japanese Art Dances』として出版している。これらの編曲も、原曲の雰囲気はしっかり残しながらも西洋的な拍節感や和声を付与することで、西洋人にも理解しやすいような配慮が成されている。