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【ヴァイオリン&ピアノ】麗しき天然/泊り船/太湖船

【ヴァイオリン&ピアノ】麗しき天然/泊り船/太湖船

KYC-012
1,760(税込)

数量

作曲:山田耕筰  


・内容:スコア・パート譜一式

編成


Violin、Piano
 

解説


「麗しき天然」
 オリジナルは佐世保海軍軍楽長を務めた田中穂積が武島羽衣の詩に作曲したもので、1902年に作られた後、唱歌として長らく歌われたほか、チンドン屋や昔のサーカスなどでもよく演奏されていた。日本初の3拍子の歌曲であったり、ヨナ抜き短調の曲であるともいわれ、歌謡曲のルーツともされる。
 山田耕筰は1924年にこの編曲を手がけているが、テンポを変化させたり、ヴァイオリンに重音奏法を多用するなど、原曲の哀愁感を十分に引き出しながら彩り豊かに仕上げている。1935年には、後にベルリンなどで活躍するヴァイオリニスト、諏訪根自子によって録音されており、その音源は現在でも聴くことができる。

「泊り舟」
 北原白秋の詩に小松耕輔が1919年に作曲した歌曲を、やまだ耕筰が作曲者の了解のもとにヴァイオリンとピアノ用に編曲したもので1928年4月に書かれた。オリジナルの民謡調の曲想は活かしながらも、山田は伴奏も含めてかなり自由にアレンジを施しており、編曲というよりは編・作曲に近い。 ヴァイオリン・パートは終盤に長いカデンツァも置かれるなど、弾きごたえのあるものになっている。
 同年6月に日本交響楽協会出版部より刊行された際に、山田は以下の文章を寄せている。
---
  歌は遠い幻の国から来る。憧れの船に乗って。
  そして貴きもなく、賤しきもなく、たれとさだむることもなく、無心に人の胸を訪う。
  そして歌ほど、その流れは長く、その覚め来る境はひろい。
  「泊り舟」はよき歌である。
---

「太湖船」
 黄昏時の江蘇省、太湖に浮かぶ船が淡い月の光の下で静かに進んでいく情景を描いた中国民謡。山田は1923年6月7日に本作のスコアを書き上げたが、シンプルなメロディーに対して、半音進行や増和音をところどころに散りばめた、独創的なピアノ伴奏をつけている。 ヴァイオリン・パートもG線のみで弾くセクションやオクターヴ奏法のセクション、小さなカデンツァなど、様々な音色や奏法を指定することで、彩り豊かなアレンジに仕上げられている。

作曲:山田耕筰  


・内容:スコア・パート譜一式

編成


Violin、Piano

解説


「麗しき天然」
 オリジナルは佐世保海軍軍楽長を務めた田中穂積が武島羽衣の詩に作曲したもので、1902年に作られた後、唱歌として長らく歌われたほか、チンドン屋や昔のサーカスなどでもよく演奏されていた。日本初の3拍子の歌曲であったり、ヨナ抜き短調の曲であるともいわれ、歌謡曲のルーツともされる。
 山田耕筰は1924年にこの編曲を手がけているが、テンポを変化させたり、ヴァイオリンに重音奏法を多用するなど、原曲の哀愁感を十分に引き出しながら彩り豊かに仕上げている。1935年には、後にベルリンなどで活躍するヴァイオリニスト、諏訪根自子によって録音されており、その音源は現在でも聴くことができる。

「泊り舟」
 北原白秋の詩に小松耕輔が1919年に作曲した歌曲を、やまだ耕筰が作曲者の了解のもとにヴァイオリンとピアノ用に編曲したもので1928年4月に書かれた。オリジナルの民謡調の曲想は活かしながらも、山田は伴奏も含めてかなり自由にアレンジを施しており、編曲というよりは編・作曲に近い。 ヴァイオリン・パートは終盤に長いカデンツァも置かれるなど、弾きごたえのあるものになっている。
 同年6月に日本交響楽協会出版部より刊行された際に、山田は以下の文章を寄せている。
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  歌は遠い幻の国から来る。憧れの船に乗って。
  そして貴きもなく、賤しきもなく、たれとさだむることもなく、無心に人の胸を訪う。
  そして歌ほど、その流れは長く、その覚め来る境はひろい。
  「泊り舟」はよき歌である。
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「太湖船」
 黄昏時の江蘇省、太湖に浮かぶ船が淡い月の光の下で静かに進んでいく情景を描いた中国民謡。山田は1923年6月7日に本作のスコアを書き上げたが、シンプルなメロディーに対して、半音進行や増和音をところどころに散りばめた、独創的なピアノ伴奏をつけている。 ヴァイオリン・パートもG線のみで弾くセクションやオクターヴ奏法のセクション、小さなカデンツァなど、様々な音色や奏法を指定することで、彩り豊かなアレンジに仕上げられている。