作曲:山田耕筰
作詩:三木露風
・内容:独唱ピース(ピアノ伴奏付き)
解説
「唄」
1916年1月20日作曲。1919年出版の歌曲集『露風之巻』第10曲に収録されているが、所収作品中唯一、ベルリン留学からの帰国後に書かれている。また、他の詩は三木露風『廃園』からだが、本作だけは『幻の田園(1915年刊)』からテキストが取られている。
「唄」の原詩は6節から構成されているが、作曲にあたって山田は第1、第3、第6節に付曲する一方、第2、第4、第5節はピアノパートのみで詩の世界を描写する。歌曲でありながら同時にピアノ曲でもある、という非常にユニークな構成であり、簡潔でありながら詩情豊かなピアノ書法は、「こどもとおったん」などで開花する山田のピアノ書法を先取りしている。
「赤とんぼ」
1927年1月29日作曲。5集から構成されている『山田耕筰童謡百曲集』の第2集(三木露風10曲、川路柳虹10曲)に収録されており、全100曲中のだい27曲に当たる。「からたちの花」や「この道」と並んで、最もよく知られた山田作品であるだけでなく、童謡という枠を超えて、最もよく知られた日本の歌と言っても過言ではないだろう。後に作曲者自身によって管弦楽編曲もされ、原信子、松原操などがレコード化している。この編曲版では和声進行が原曲から変更されている箇所があるほか、間奏も作られており、本書ではその管弦楽版のピアノ・リダクションも収録している。
作曲:山田耕筰
作詩:三木露風
・内容:独唱ピース(ピアノ伴奏付き)
解説
「唄」
1916年1月20日作曲。1919年出版の歌曲集『露風之巻』第10曲に収録されているが、所収作品中唯一、ベルリン留学からの帰国後に書かれている。
また、他の詩は三木露風『廃園』からだが、本作だけは『幻の田園(1915年刊)』からテキストが取られている。
「唄」の原詩は6節から構成されているが、作曲にあたって山田は第1、第3、第6節に付曲する一方、第2、第4、第5節はピアノパートのみで詩の世界を描写する。
歌曲でありながら同時にピアノ曲でもある、という非常にユニークな構成であり、簡潔でありながら詩情豊かなピアノ書法は、「こどもとおったん」などで開花する山田のピアノ書法を先取りしている。
「赤とんぼ」
1927年1月29日作曲。5集から構成されている『山田耕筰童謡百曲集』の第2集(三木露風10曲、川路柳虹10曲)に収録されており、全100曲中のだい27曲に当たる。
「からたちの花」や「この道」と並んで、最もよく知られた山田作品であるだけでなく、童謡という枠を超えて、最もよく知られた日本の歌と言っても過言ではないだろう。
後に作曲者自身によって管弦楽編曲もされ、原信子、松原操などがレコード化している。
この編曲版では和声進行が原曲から変更されている箇所があるほか、間奏も作られており、本書ではその管弦楽版のピアノ・リダクションも収録している。