作曲:山田耕筰
・内容:スタディスコア
・A5判
・32ページ
・発売日:2016年7月9日
解説
山田耕筰は留学先のベルリンにおいて、1913年春から夏にかけて「暗い扉」と「曼陀羅の華」の2つの交響詩のスケッチを相次いで行った。このうち第2の交響詩「曼陀羅の華」は7月18日にスケッチを完成、11月22日(自伝では11月20日)にオーケストレーションを完成させた。「暗い扉」が三木露風による詩集「廃園」収録の同名詩をモティーフに作曲が進められた一方、「曼陀羅の華」は画家でもあり詩人でもあった齋藤佳三の詩に基づいている。
「曼陀羅の華」は1914年12月6日、東京フィルハーモニー会第4回演奏会において、交響曲「かちどきと平和」とともに初演された。その後も20回を超える演奏記録を持っており、山田作品の中ではかなり多い方であるといえる。これは編成や演奏時間がコンパクトで他の作品よりも比較的取り上げやすかったのももちろんだが、そうしたコンパクトな規模であるにもかかわらず、ほの暗いうねりや妖艶さ、静と動の交錯などといった山田作品の音楽的特徴がこの「曼陀羅の華」に凝縮されているからでもあろう。
(校訂:久松義恭)
~本書掲載文より一部抜粋
音源情報
日本作曲家選輯/交響曲『かちどきと平和』、暗い扉、曼陀羅の華、序曲ニ長調
湯浅卓夫&アルスター管弦楽団、ニュージーランド交響楽団
販売元:Naxos Domestic *cl*
作曲:山田耕筰
・内容:スタディスコア
・A5判
・32ページ
・発売日:2016年7月9日
解説
山田耕筰は留学先のベルリンにおいて、1913年春から夏にかけて「暗い扉」と「曼陀羅の華」の2つの交響詩のスケッチを相次いで行った。このうち第2の交響詩「曼陀羅の華」は7月18日にスケッチを完成、11月22日(自伝では11月20日)にオーケストレーションを完成させた。「暗い扉」が三木露風による詩集「廃園」収録の同名詩をモティーフに作曲が進められた一方、「曼陀羅の華」は画家でもあり詩人でもあった齋藤佳三の詩に基づいている。
「曼陀羅の華」は1914年12月6日、東京フィルハーモニー会第4回演奏会において、交響曲「かちどきと平和」とともに初演された。その後も20回を超える演奏記録を持っており、山田作品の中ではかなり多い方であるといえる。これは編成や演奏時間がコンパクトで他の作品よりも比較的取り上げやすかったのももちろんだが、そうしたコンパクトな規模であるにもかかわらず、ほの暗いうねりや妖艶さ、静と動の交錯などといった山田作品の音楽的特徴がこの「曼陀羅の華」に凝縮されているからでもあろう。
(校訂:久松義恭)
~本書掲載文より一部抜粋
音源情報
日本作曲家選輯/交響曲『かちどきと平和』、暗い扉、曼陀羅の華、序曲ニ長調
湯浅卓夫&アルスター管弦楽団、ニュージーランド交響楽団
販売元:Naxos Domestic *cl*