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【トロンボーン ソロ】トロンボーンのためのエチュード 無伴奏チェロ組曲 第1番より
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商品コード:HCE-294
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作曲:J.S.バッハ
編曲:萩谷 克己


・内容:トロンボーンピース
・発売日:2020年9月18日
 

編成


Solo Trombone
 

作品解説《バッハの名曲をなぜB-dur に移調したのか?


 組曲1 番のプレリュードを見ますと原調では最低音が加線2本のC、最高音が加線3本のGとなり、バストロンボーンにはちょうど良い音域ですがテナーには低過ぎます。今日のテナートロンボーンはF管が付いているものが一般的ですのでそれに適した調性をと考え、B-durにしました。冒頭は1 ポジションのリップスラーの練習になり、最低音Esはテナーバスとして良い響きを作る事が出来ます。
 

 B-durの利点のひとつは同音を原曲でA線の開放弦と指を押さえたAを交互に弾くパッセージです。トロンボーンに置き換えるとCの音で3−6の替えポジション位置確認に使えます。このようにポジションを遊びながら最後まで吹いていくと困難である2オクターヴの跳躍が自然に吹きやすくなるのには驚きました!バッハの音列がトロンボーンにこのような効果をもたらすというのはバッハ自身思いもよらなかったでしょう。
 

 手稿譜には速度記号は書いてありませんが、チェロ用の出版譜には記載されているものがあり、自分で吹きながら一番しっくりくるものを選ばせていただきました。
 

 版によっていくつかの音に相違がありますが、手稿譜とチェロによる複数の演奏を参考に選択いたしました。弦楽器の重音を管楽器で再現するのは難しいでが、無理やり管楽器で演奏して滑稽になってしまわないように注意しました。その結果、基本的に同時発音の重音は上声部を中心に音を選択し、アルペジオ、トリルは出来るだけ装飾音符にしました。
 

 バッハは題名の有る無し、難易度に関係なく音の配列そのものが楽しく奥が深く、今さらですが、バッハの偉大さに驚いております。この音配列にトロンボーン特有のスライドの動きの面白さが加わった事でさらに楽しくなります。
 

 一日一回のバッハで楽しく基礎力がアップし、トロンボーンライフが楽しくなります。時間が無い人は基礎練習をバッハで! (萩谷克己)